『デザインのひきだし50』に印刷サンプルが収録されました。

プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌『デザインのひきだし』
和紙を特集した2021年の43号に続き、通算50号を記念した特集「現代日本の印刷加工大全」に、当社の印刷加工見本が掲載されました。
「あなたの会社の一番得意な印刷加工を教えてください!」というテーマに対して、今回は扇子やうちわで日本画の原画再現を行う際に用いることの多い、シルクスクリーンのパールシルバー印刷とオフセット印刷を組み合わせた印刷サンプルを制作しました。
高い光沢感と立体感のあるシルクスクリーンのパールシルバーを下地に刷り、その上にオフセット印刷で質感表現することで、オフセットの金・銀インキだけでは表現できないニュアンスのある金・銀を再現することができます。更に今回はパールインキの光沢を部分的に抑える白オペークインキの使用、絵柄の細部を表現するためのFMスクリーンによる製版など、当社が得意とする様々な印刷技術を組み合わせて仕上げています。
全国の印刷会社自慢の印刷加工176種類のサンプルが収録された、とてもボリュームのある内容(厚み10cm!)です。
ぜひお手に取ってご覧ください。
発売日:2023年10月刊行
仕様:B5 並製 総160頁
定価:3520円(10%税込)

本文掲載ページ。印刷の手順やポイントについて解説しています。

デザインは「擬態」をテーマに実験的なグラフィック作品を手掛ける小瀬古文庫さんにお願いしました。

絵柄のディテール再現のため、カラーはFMスクリーンで製版。月面に書かれた極小文字も確認できます。

パールインキを下地に敷いた部分(画面右)と敷いていない部分(画面左)の拡大写真。質感の違いが分かります。